誰のためのデザインか

お客様が商品を喜んで使用している様子

こんにちは、ヨビコムの加藤です。

明日から4月になります。会社の社長さんは新しい気持ちで色々な新しい取組みを計画されていることかと思います。私どもにも「ホームページをつくりたい」というご相談を何件かいただいており、大変ありがたいことです。今回はホームページを開設する上で把握しておきたいwebデザインについてのお話をさせていただきます。

webを何で見るか?

今回お伝えしたいことはすべてこの言葉につきるかと思います。あなたのホームページはどんなデジタル機器で見られていますか?総務省が毎年、情報通信の分野に関して調査・分析をして情報白書としてまとめています。その中でこんなデータが掲載されています。

スマートフォン普及率データ

数字が2016年までですが、40代はもちろんのこと、50代でも7割近くの方がスマートフォンを利用していることがわかります。そして、もう一つ重要なデータがあります。それがコチラです。

インターネットの利用時間

2012年と比較してインターネットの利用時間が50代までの世代は急激に上げっているのがわかるでしょうか?この利用時間の急激な増加は、スマートフォン利用者の割合が上昇した影響が大きい、と総務省は分析しています。

そうすると我々中小企業やお店のホームページも・・・スマートフォンで見られている可能性が大いにあると予測がつきますね。

で、一件落着ではありません。ここからがデザインの話。

webページの原則

ホームページの制作をしていると、よく「パンフレットやチラシのデザインもできる?」とご相談を受けることがありますが、トータルでのブランディングをお任せいただいているクライアントでない限りは、基本的には紙媒体のデザインは承らないようにしています(私の周りには紙媒体のプロがたくさんいるのでそちらの会社さんをご紹介しています)

なぜそうしているか。

それは紙媒体のデザインとwebのデザインは似て非なるものだからです。何が似て非なるものかというと、紙媒体は見栄えが保証されていますが、webは見栄えが保証されていません。

保証されていないとはどういうことかとビックリされるかと思いますが、まずは上記の年代別のスマートフォン普及率のデータを思い返してください。50代は約7割の普及だったと思います。ということはwebページも7割の方がスマートフォンで見ている?とは一概には言えません。スマートフォンは持っているが、インターネットはパソコンでやるという方もいらっしゃるでしょうし、サイトのジャンルによってスマートフォンで見たりパソコンで見るのを使い分けているという方もいると思います。

ちなみにwebページの表現の仕方は下記の4通りがあります。

パソコン+ブラウザ

スマートフォン+ブラウザ

プリンタ(webページの印刷)

webページの読み上げアプリ

紙媒体と大きく異なるのが、この閲覧環境の違いなのです。さらに細かく分けるなら、パソコンのサイズは何インチなのか?WindowsかMacか?ブラウザはMicrosoft EdgeかGoogle Chromeか、それともSafariなのか。スマートフォンの端末はiPhoneかXperiaか。スマートフォンは室内で見ているのか?屋外の日差しが強い場所で見ているのか、等によってwebデザインの見え方というのは大きく変化し、すべてのお客様の見え方が一定になることはありえません。紙媒体であれば紙の質感等の違いはあれどデザインが崩れることはありませんよね。

webページが保証しているものとは

マルチデバイス対応

逆にwebページが保証しているものがあります。

なんだと思いますか?

webページが保証しているもの、それは情報です。

webページにおいて何の情報を発信してお客様に届けたいのか。このことが一番大切なことになります。だからこそ弊社ではホームページ制作の際は徹底的な取材を行い、何の情報を発信すべきで、どの情報を省くべきなのかを見極めてサイト制作を行っております。

とはいってもデザインはホームページにおいてもとても重要な要素なので、これからホームページを作りたい、リニューアルしたいという会社さんは、自分のお客様がどんな閲覧環境でホームページを見られることが多いのかということをぜひ一度想像してみるのもよいかと思います。

我々中小企業は売ることに必死でお客様のことを知らなすぎます。ぜひこれを機会に自身のお客様のことについて深く考える機会になっていただけたら幸いです。

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