リニアと地域と集客と

日本青年会議所愛知ブロック協議会 岸博幸氏講演

こんにちは、ヨビコムの加藤です。
今日は所属する青年会議所のフォーラムで名古屋の国際会議場に足を運びました。

講師として慶應義塾大学教授の岸博幸先生のお話を聴くことができました。

余談ですが、9年前に『ビートたけしのTVタックル』というテレビ番組のアシスタントディレクターをしており、その際に岸先生にはよく番組にご出演いただいていました。当時、私のような末端の人間にも仏のような笑顔で挨拶をしてくださる方で、収録中には冷静に鋭いことをチクリと言うような印象でした。あれから9年たったからか、テレビではないからかわかりませんが、冷静な分析は変わらず素晴らしかったのですが、それ以上に何か力強いものを感じました。テーマは『愛知がもっと「魅力ある地域」となるには?』というテーマだったため、だったのかメッセージは力強いものだと感じました。

リニアが開通したところで名古屋には恩恵はない

岸先生は講演中、リニアに関しては下記のような見解を示されていました。

「リニアが開通したところで名古屋には恩恵はない。なぜなら便利になったからと言って、東京から愛知県にくる理由がないからだ」

経済なのか観光なのか、魅力的な何かが生み出されてこないと、リニアで便利になったところで、その恩恵を受けることはないと思っておいた方がよいとのこと。逆に東京に吸い取られていくだけとまで仰っていました。

なるほど。とても厳しい見方だなとは思いましたが、
同時に、お店(サービス・商品)の集客でも同じ問題が起きているなとも感じました。

どれだけ高いお金を出して広告をバンバン出してたくさんの人に見てもらっていても、お客さんが欲しいと思うコンテンツがなかったらお店に行こうとは思いませんよね?

私自身も「集客に困っているのでホームページの相談に乗ってほしい」と言われた時は、『集客』の部分が本当に問題なのか、『ホームページ』自体は見てもらっているけれど問い合わせをしてもらえてないのか、『マーチャンダイジング(サービス・商品)』に問題があるのかを必ず確認します。

愛知県の場合は、リニアで多くの人が流れる仕組みはできあがる予定です。ですが、魅力的な何かをPRできていないため、愛知県に行く理由がないと言われてしまっている状態なのでしょう。そして、名古屋駅周辺にはJPタワーやJRゲートタワーができ、開発がものすごい速度で進んでいます。でも、これって東京にいる人たちが欲しているものなのでしょうか?

上記のようにリニアで流動はしてくるけども、一般の会社でいうところの『ホームページ』と『マーチャンダイジング』がズレているため、「愛知県に行く理由がない」とまで言われてしまうのでしょう。

でも、本当に愛知県には魅力はないのでしょうか?

 独立して光る地域の魅力

先日2月11日に愛知県西尾市で行われた鳥羽の火祭りに行ってきました。鳥羽の火祭りは国の重要無形民族文化財となっているお祭りで、天下の奇祭として有名です。これまで一度も生で見たことがなかったため、昨日初めて足を運んでみたら、ものすごい迫力でした。

鳥羽の火祭り
こんな素晴らしいコンテンツがあるのかと、改めて地元を惚れ直す機会となりました。
他にも、地元には魅力的なコンテンツはたくさんあるのだということに、Uターンで戻ってきて初めて気がつきました。

実は愛知県には魅力的なコンテンツはたくさんあるのです。ただ、それらがそれぞれ単独で存在しており、結びついていないだけなのだろうなと感じます。それを結びつけるような活動をしている人たちも出てきているようです。

日本と世界をつなぐ一雫、株式会社WABISABI Inc.

リニアができ、血液が流れるインフラが整ってくるのであれば、こういった様々なコンテンツをまとめて街ごとPRするような人たちが増えてくることが、愛知県が変わる鍵になるのかもしれないと思いました。

知らないだけ。

知ろうとしていないだけ。

このブログをサラリーマンの方は読んでいないとは思うけど、実は企業勤めの方こそ地元の良さを再発見をして、地域との結びつきを強めていかないといけない時代なのだと感じてます。

 

ワカモノとバカモノとヨソモノ

私自身は大学卒業後に地元を離れた準ヨソモノですがが、地域と会社とは運命共同体だと思っているので、この話はひとごとだとは感じてはいません。地域が発展すること=会社の発展につながる、ということを我々自営業者は忘れてはいけないことだと感じています。

一度は地元を離れ、ずっと東京で暮らしていくことも考えたことがある人間なので、「地元を変える!」みたいな大義名分を掲げるつもりはまったくありません。それでもヨソモノの要素が必要とされることがあるのであれば、行えることを少しづつ行っていきたいと今回の講演で感じました。

 

ここまで長々と書いて参りましたが、要するに、SNSで拡散することも大事ですが、ホームページのリニューアルもしましょうね、という話です。

三河地方のホームページ制作なら 株式会社ヨビコムへ

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