三河地方の経営者にマーケティングが必要な3つの理由

岡崎城と徳川家康

こんにちは、ヨビコムの加藤です。何年も前からマーケティングという言葉をあちらコチラで耳にする機会も増えてきているかと思います。横文字で気取っているからなんだか胡散臭いと思われている社長さんも多いのではないでしょうか?

今日は、なぜ三河地方の経営者がマーケティングを学び実践していく必要があるのかについてお話させていただきます。

マーケティングとは

あなたはマーケティングって何?と聞かれてすぐに答えることができますか?よくわかっているようでわかっていないのがマーケティングという言葉だと思います。ここからは具体的にマーケティングがどういった意味合いのものなのかを見ていきましょう。

まずはマーケティングの定義を調べてみました。

消費者の求めている商品・サービスを調査し,供給する商品や販売活動の方法などを決定することで,生産者から消費者への流通を円滑にする活動。(三省堂 大辞林)

どうでしょうか?当たり前のことが書かれてあるだけですね。ただ、この当たり前を忘れてしまっている、もしくはそもそも実践していない方が非常に多いのが現実。これから、そのような状態になっている理由やマーケティングを実践した方がいい理由をお伝えしたいと思います。

三河地方はモノ作りの地域である

三河地方はモノ作りが優れていることが評価され、モノ作りによって経済が成り立っている地域であることは周知の通り。しかし、このことが三河地方の経営者がマーケティングを取り入れなくなった一つの要因として挙げられます。

具体的にどういうことかと言うと、モノが先行した考え方が中心となっているということです。もう一度、マーケティングの定義を見てみましょう。

消費者の求めている商品・サービスを調査し,供給する商品や販売活動の方法などを決定することで,生産者から消費者への流通を円滑にする活動。(三省堂 大辞林)

ご覧の通り、まず消費者の求めている商品・サービスを調査しと定義されています。モノ先行の地域であるが故にこれが逆転していないでしょうか?

「良い商品だったら売れる」「これはまだ世にない商品だから当たるに違いない」「自分しか知らない技術を使っているから」など、こういった言葉が出てくるときは商品からスタートしているケースが多いように感じます。

ただ、良い商品とかまだ世にないとか特別な技術ももちろん大事なことですが、肝心のお金を払っていただくお客さんのことを置き去りにして成り立つことはありません。自分でも気づかないうちにこの現象に陥っている方は非常に多いと言えます。

マーケティングからは少し脱線しますが、三河地方では価格設定に関しても同じ現象が起きていると税理士の先生からから聞きました。原価から逆算して売価を設定する企業さんが圧倒的に多いのだそう。

私自身もそういった発想だったのですが、これは一見、良心的なように思えますが、その商品がもし市場的に価値のない商品だったとしても「これくらい原価がかかったから、この値段」という理屈になってしまうということです。

もちろん金額と同等の価値を提供できない商品・サービスであれば淘汰されていくのかもしれませんが、原価から売価を算出する方法はそういった危険性も孕んでいるということのようです。

商品のPRにせよ売価設定にせよ、お客さんを置き去りにして決めることはできないということだと思います。

強いこだわりをもった人が多い

もう一つこの地域でマーケティングを取り入れた方がいい理由としては、三河地方はモノ作りの地域だからか、モノや技術に強いこだわりを持った方が多いと感じます。

こだわったり一つのことを追求するこができるというのはとてもすごいことで、そういう人には多かれ少なかれ必ずファンがつきます。さきほどから何度も登場しているマーケティングの定義にもあった、『消費者の求めている商品・サービスを調査する』ということを実践していけば、この強いこだわりにと消費者の求めていることがシンクロする接点が必ず見つかるはずです。

あなたのこだわりに深く共感してくれる人がわかってきたら、あとはその人に向けてPR活動をしていけば、商品やお店の強いファンを作り出すことができるようになります。

誰からも嫌われない大衆向けの商品には熱烈なファンはできませんよね。しかし三河地方のこだわりのある商品・サービスには必ずそれに共感するファンがつくハズです。

しかし誰に深く突き刺さるのかを理解しないまま、商品・サービスのPRをしていていると「これは絶対に良い商品。使ってもらったらわかるから」と全く価値観の合わないお客さんにこんなことを言いいつづけるはめになり、挙げ句の果てに「みんな見る目がない」とぼやくようになってしまいます。

こだわりを持った商品・サービスであればあるほど、一番深くささるのは誰なのかを考えなければなりません。

三河地方の経済はまだまだ豊かである

数年前、私が東京でマーケティング関連の会社で働いていた頃、東北出身の仕事が良くできてとても気立ての良い22歳のアルバイトスタッフが私の部下にいました。彼女から話をきくと東北では高校を卒業して就職する人のうち3分の2は県外に出るとのことでした。その彼女も全然仕事ができないというタイプではなかったのですが、県外にでるしかなかったとのことです。比べる対象が極端かもしれませんが、とはいえ三河地方ではありえないことですよね。

なぜ経済が豊かな時にマーケティングが必要なのかというと、マーケティングはすぐに効果が発揮されるものではないからです。明日の行方をも知らぬ状況では、取組み始めても長期的に見ることができないため、すぐに結果を求めてしまい継続することができません。マーケティングは少しでも気持ちに・金銭的に余裕があるときにこそ取組むべきものなのです。

マーケティングを車で例えるとエンジンのように思われている方が多いのですが、これは誤りです。マーケティングの果たす役割はエンジンではなくエンジンオイルのようなものです。

エンジンオイルは放っておくと下記のような症状を引き起こします。

  • パワーが落ちる
  • エンジンから異音が出る
  • 燃費が悪化

「作れば売れる時代」から「安くても売れない時代」に変化していることで売上が下がり、求められていないお客さんに販売するからトラブルがおき、やみくもに広告を打つから費用対効果が下がる。

これらはすべてマーケティングを実施していないために起きている症状なのです。

まとめ

今回は三河地方の経営者にマーケティングが必要な3つの理由というタイトルで、マーケティングの重要性をお伝えしましたが、一番伝えたかったことはあなたのお客さんについてもっともっと興味を持ってくださいねということです。

モノが素晴らしい地域がヒトについてもっとこだわり出したら、もっと快適で安全なドライブを楽しむことができることでしょう。

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