こんにちは、ヨビコムの加藤です。前回は三河地方の経営者にマーケティングが必要な理由についてお話させていただきました。まだ読んでいない方は下記よりご覧ください。
あなたの会社でもブログ、SNS、ホームページ等を利用して情報発信をしているかと思いますが、これらをどれくらい重要だとお考えでしょうか?若手社員に「適当にやっておいて」と雑な振り方をしていないでしょうか?
本日はインターネット集客におけるコンテンツの重要性についてお話をしていきます。
財布の大きさを超えて飛躍するには
10年前、あなたのマーケティング計画はあなたの財布の大きさによって決定された。しかし、今日、あなたのマーケティング計画はあなたの頭脳の大きさによって決定される。あなたはもはや、大金をはたいて見込客に押し売りをする必要はない。
こう語っているのは、インバウンドマーケティングの提唱者である、ブライアン・ハリガン氏。その後、書籍の中ではこうもつづっています。
これからは、あなた自身を半分マーケッター、半分を出版社とすべきだ。また、もし今後マーケティング担当の人材を採用するのであれば、伝統的なマーケティング一筋の人材よりも、ライターかジャーナリストを採用した方がいい。
アメリカの企業では10年も前からこういう意識で自社のブログであったり、SNSを運用しています。インターネットの世界で日本がアメリカに大きく後れをとっている理由がわかる気がしますよね。
とはいっても、日本の企業が本格的にこういった考え方を取り入れだしたのは、まだほんの2年、3年です。近頃のCMがストーリー仕立てになっており1回では完結しなかったり、アクの濃いオリジナルキャラクターがメインで商品の宣伝自体はほとんどしていなかったりするのをよく目にしているかと思いますが、5年以上前のCMでは商品のPRばかりだったことと比較したら大きな変化です。
なぜこのような変化があったか。それは当ブログ内で何度もお伝えしている通り、商品を押し付ける広告がユーザーに通用しなくなってきているからです。昨今の大手の広告代理店はこぞって、優秀なクリエイティブディレクターをプロジェクトに採用して、CMをコンテンツ化することに躍起になっています。
と、ここまでは大手の話。ここからは我々中小企業にとってコンテンツがいかに大事かということをお伝えしていきます。
何を買うかではなく、誰から買うかの時代
昔に比べてモノが売れない時代になってきました。日本の国民が豊かになりモノが余る時代になり、単純にモノだけの価値提供ではユーザーが満足できなくなってきているためでしょう。最近、よく耳にするのが「モノをコトとセットにして売る」という言葉。
体験に対して価値を感じる人が増えてきているようです。これは単純に商品設計の話だけかと言われれば、そうではありません。買い手が売り手のストーリーであったり人柄などを感じて購入をするという、購買前後の行動の変化もこの言葉がよく耳にするようになった一因であると思います。
お客様が検討せずに購入するような類いの商品はこの通りではありませんが、ストーリーなきセールスにお客様との関係構築は成し得ない時代になったと言えるのではないでしょうか。
生活の一部となったSNS
SNSの利用が一般化し、企業や商品の評価はお客様同士でシェアされ拡散されるようになったことで、より強力なファンを作ることが重要になりました。
先日スターバックスでこんなものをもらいました。「世界で初めて、農園にスターバックスのカフェができました」と書かれているこの小さな小冊子は、スターバックス社がコスタリカで行っている取組みを紹介したものでした。
ここには一切の商品紹介はありません。裏面に少しだけ商品の一覧を載せよう、といったことももちろんありません。
スターバックスではこういったスターバックスのファンを増やす取組みが多くなされています。スターバックスは世界的な大企業でありますが、ほとんどテレビCMを活用しません。
この施策自体はインターネットは関係ありませんが、スターバックスの価値観であったり、コーヒーについての情報提供を惜しまないのがスターバックスであり、私たちの生活に身近な企業の中でもっともコンテンツを重要視している企業であると言えます。その結果、テレビCMなどのマスメディアを利用しなくとも、SNSでのシェアや拡散、口コミなどで多くのファンが広めてくれています。
まとめ
・何を買うかではなく誰から買うかの時代へと変わってきたことで、ストーリーが求められるようになってきた。
・SNSが生活の一部となったことで、より熱烈なファンを作ることが企業・商品を広める上でもっとも有効な手段である
そしてこれらの根本には、『あなたが喜ばせることができるお客様は誰なのか』という『問い』が常についてまわってきます。その人に向けたストーリーでなければならないし、その人のことを想像するからその人が喜ぶコンテンツを作り出すことが出来る。
『あなたが喜ばせることができるお客様は誰なのか』を追求し、お客様が喜ぶコンテンツをぜひ考えてみてくださいね。
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