こんにちは、ヨビコムの加藤です。
突然ですが、『プリキュア破産』という言葉をあなたはご存知でしょうか?ご承知の通り、プリキュアとはテレビ朝日系列で毎週日曜日の朝放送している女の子向けテレビアニメで、今年で16年目になるという超人気シリーズ。
『プリキュア破産』というのは、もう何年も前からネット上で騒がれているキーワードです。プリキュアというかわいらしい響きに破産という漢字がなんともアンバランスな感じがしますね。
プリキュアのマーケティング戦略
プリキュア破産について説明する前にプリキュアのマーケティング戦略についてお話します。
プリキュアはグッズ販売と番組が特に戦略的に連携されていることで有名です。話題となっている手法をいくつか紹介します。
新シリーズを2月からスタートさせる
通常のテレビ番組であれば1月・もしくは4月からスタートさせるケースが多いのですが、プリキュアは2月からスタートします。テレビ局が理由を明かしているわけではないので、あくまでも憶測にすぎませんが、新入学する子ども向けに新シリーズのグッズを販売できるようにという狙いの元ではないかと言われています。
新シリーズのDVDを放送する前からさまざまなおもちゃ屋さんで無料で配布をしていることからも、この時期にかなり力を入れていることは間違いありません。
半年後に新キャラが登場するかコスチュームが変わる
ストーリーの構成がたいてい半年後に大きな展開があり、
新しいキャラクターが登場するか、登場人物が新たな力を手にして
コスチュームが変わります。
そうすると当然キャラクターグッズも一新され、おもちゃ売り場には新しいグッズを購入する子どもたちでにぎわいます。時期もある程度決まっているようで、そのことを見越してアニメのストーリーが作られているということがよくわかります。
以上のことから、アニメを元に「グッズを売ろう」ではなく、グッズ販売が大前提にあって作品が作られているという点がとてもおもしろいところ。
以前ブログで取り上げたスターウォーズの生みの親、ジョージ・ルーカスのスタンスとも似ていますね。
プリキュア破産する人々
ここまで説明すれば、もうお気づきかと思いますがキャラクターグッズが購入される仕掛けが蜘蛛の巣のように張り巡らされているのです。
ついこないだグッズを買ったかと思えば次は新シリーズが始まるとか。
新シリーズを買ったかと思えば、全員分揃えたいとか。
全員揃ったかと思ったら、同シリーズの新しいverが出たとか。
≪繰り返し/毎年≫
これがプリキュア破産の正体です。
(実際に破産する人はいないとは思いますが笑)
ただ、これは「戦略がすごい!!!」だけで終わらせていい話ではないんです。
とにかく子どもの熱量がすごい
これはスターウォーズと同じです。
とにかく子どもたち(ファン)の熱量がすごいんです。
妻の姪っ子と遊ぶと永遠とプリキュアごっこをさせられます。
怖いくらい熱量がすごいです笑。
上記でお話した戦略もすべてこの熱量があってのもの。
ここまでのコンテンツを私たちのような小さな会社や店舗が作り出すのは難しいことかもしれません。
しかし、お客さんにファンになってもらうことの重要性と、熱量がある市場ではお金が動くということがよくわかります。
とはいっても私たちがやることは基本に立ち返ってお客さんが欲しがるコンテンツを作っていくこと、ファンを一人でも多く増やしていくことだと思います。
プリキュアもファン獲得のために16年間継続しているというが、一番忘れてはいけないポイントです。
現実はいつだって退屈で地味なものですね。
コツコツやっていきましょう。
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